ここではベースルームとしてイエ型の内向きな内部空間をもつ6M×6Mの保育室を多数点在させ、その間に天井高を抑えつつオープンに広がるフリースペースをおいて、身体感覚の違う空間を対峙させている。保育室は主にまとまりが必要な保育の活動や安心を得ながらのくつろいだ時間を担保し、フリースペースでは、活動的な興味やたくさんの友達と集う行為を支えることを想定している。南には深い軒に覆われた、保育室の凸凹になじむ円弧を描くデッキスペースがあり、建具によりフルオープンにすることができる。園庭と能動的に繋ぎながらも、屋根の高断熱化により木陰のような風が通り抜ける保育空間となる。そして、保育室よりさらに小さいイエ型の内部空間を持つ“えほんのへや”も点在させ、自分の世界で本を読むこともできる。
これらの多様性をそのまま外観にあらわし特徴とした。