既存建物を活かすために私たちが⼤事にしていることは以下の視点です

-  保存再⽣  -

建物は社会の資産

今後も続くであろう建設費⾼騰の問題もあり、もう安易に建て替える時代は終わったと考えて良いと思います。どの建築を残し、どのように保存・活⽤していくのか、きちんと⾒極めることができる専⾨家でありたいと考えます

愛着・記憶を⼤事に

解体され新しいものが建つと、以前の⾵景はもうなかなか思い出せません。そこに愛着や親しまれた⾵景があるならば、それらを積極的に残すことで
まちが、社会が記憶喪失にならないように、歴史を継承していくことが⼤事だと考えます。

まちの⽂化財という選択肢

築後50年を超えた建築物にはすべて、登録⽂化財になれる可能性があります。
⽂化財的価値があると考えられる建物には、研究機関による視察及び調査を提議します。
客観的・学術的な評価を知ることで、みんなで継承していく下地を強化できると考えます。

書院内部_改築後

書院内部_解体中
⼤正時代建造寺院書院の床板を解体したところ。⽴派な丸太状の床梁で構成されていた。廻り廊下床板はセンダンの無垢⼀枚板だったため、丁寧に外し仮置きしている。

書院外観_改築前

書院外観_改築後

-  利活⽤  -

⽔⾞物語
昭和中ごろまで⽔⾞の動⼒で精⻨していた⽊造⼯場をカフェとしてリノベーションした。吊り下げ照明は、⻨洗い器をリメイクしたもの。

新しい⾵を吹き込む

リビングヘリテージ(⽣きた遺産)となるためには、新しい付加価値が必要だと考えます。今の時代にフィットする⽤途、空間、デザインをどのようなバランスで構築するのかステークホルダーとの対話をもとに提案します。

次世代へ繋いでいくために

建築は創り出された後、何⼗年もそこにあり続け、そこからさらに存在していくためにはナラティブが必要だと考えます。それは、そこに居たい⼈やその場所にこそ⾒出せるものです。私たちはその伴⾛者となり、そして、次世代へ建築をよりよく遺していくことを⽬指します。

-  ⻑寿命化  -

耐震性の向上

竣⼯年や現地調査により既存建物の耐震レベルを診断し、耐震診断基準⼜は現⾏法に適合するよう補強することで、安全に使⽤できるようにします。

耐久性の向上

劣化状況を調査した上で適切な補修を⾏い、さらには建物をより⻑く保つための様々な⽅策を検討し、耐⽤年数を引き上げます。

省エネ性能の向上

屋根や外壁・開⼝部の断熱気密化、設備の刷新を⾏うことで省エネルギー化し室内環境の改善、ひいては地球温暖化対策に貢献します。

福祉総合相談所_劣化補修中
築38年鉄筋コンクリート造タイル張り建物の劣化補修状況。打診調査によって判明した浮いている(剥落予備軍)タイルは剥ぎ、張り替える。剥ぐときの振動でその周辺のタイルが浮くことがあるが(緑⾊のテープ部分)、それらはステンレスピン+エポキシ樹脂接着により固定する。

- Others -

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