『 子どもの感性によりそう居場所をつくる 』
既存幼稚園はPC構造の名建築であるが、内装の老朽化がその空間性を損なう恐れがあった。また、収納や家具・建具など造作を改善したいという長年の思いがあられた。そして 最大のミッションは九州ルーテル学院の90周年記念事業として、認定こども園への用途変更と必要な乳児保育ができる保育棟の増築であった。
キリスト教主義の基、幼児教育に長年力を注いでこられた園の、のびやかで優れた環境と、既存幼稚園の豊かな骨格、新たな試みを取り入れる精神。それらの恵まれた状態は、大きな相乗効果が得られる、幸福な増築改修でなければならないことを示していた。よって、改修においては既存を最大限に解釈し、より生かすデザイン・材料を心がけつつ、要望と機能を満たした。 増築においては既存との調和と新しいスタートを予感させる雰囲気づくりに留意した。
そうして、始動したこども園はこれまでの愛着と共に新たな歴史を刻んでいかれることを願っている。